この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
コンビニやスーパーに並んでいないことはないポテトチップス。
おやつの定番ですよね。
最近ではじゃがいもの種類にこだわった高級路線のものも増えてきて、時代と共にポテトチップスが進化しているのが分かります。
当たり前のようにあるポテトチップスですが、発祥というのは実はあまり知られていません。
ポテトチップスはどうやって生まれてここまで広まったのか、気になりますよね。
そこで今回は、ポテトチップスの発祥についてまとめました。
ポテトチップスの発祥
ポテトチップスの発祥は1853年アメリカのニューヨーク州。
アメリカには広大なジャガイモ畑がありますし、ポテトチップスの発祥と言われて納得です^^
しかし、ポテトチップスが生まれたきっかけは意外なものでした。
ポテトチップスが生まれた場所は都市サラトガ・スプリングスにあるホテル。
ジャンクなイメージのホテルとポテトチップスはあまり結びつきがないように思いますが、ポテトチップスのもとになったのはフレンチフライ、いわゆるフライドポテトだったんです。
ホテルで働くジョージ・クラムというコックが、お客さんにフライドポテトを出したところ、「ポテトが厚すぎる」とクレームが。
それならと、ジョージ・クラムは厚みを減らして再度フライドポテトを提供するのですが、またしても厚いとクレームが入ります。
「そこまで言うなら」とジョージ・クラムはとことん薄くカットしたフライドポテトをお客さんに提供。
するとこれまで味わったことのない軽い食感にお客さんは大満足。
瞬く間に薄いフライドポテトの噂は広まり、切れ端・かけら・こっぱという意味を持つ【Chips】をつけてポテトチップスという名前で人々の間に浸透していったのです。
クレームをつけられたジョージ・クラムは災難だったな~と思いますが、結果ポテトチップスが生まれて、さらにポテトチップス専門店を立ち上げ独立までしたことを考えると、お客さんさまさまですね!
そもそもお客さんの「フライドポテトが厚い」のクレームがよく分からないですけどね…^^;
ポテトチップスのはじまりは、いろいろな本で紹介されていますが、上記のお話をたのしくアレンジした物語の絵本が面白かったです。
私も子どもと一緒に読みましたが、子どもたちも面白いお話に食いついていました♪
日本で初めて販売されたポテトチップスはフラ印と言われている
Hula’s Brandからのお知らせ
— Hula’s official (@HulaOfficial) April 24, 2019
アメリカンポテトチップスがリニューアル!
しおの美味しさが一層感じられる味に仕上げました。 pic.twitter.com/RpELa9Uq2W
ポテトチップスが誕生したのは1853年ですが、それはアメリカの話。
日本で初めてポテトチップスが販売されたのは、終戦後の1945年と言われています。
「カルビー?湖池屋?どっちが先にポテトチップスを販売したの?」と思うかもしれませんが、実はどちらでもありません。
日本で初めてポテトチップスを販売したのは【フラ印】というブランドです。
最初は日本にいるアメリカ軍に向けて販売していた
【フラ印】は濱田音四郎という人物が終戦後に立ち上げたポテトチップスのブランド。
終戦後日本に帰国した濱田氏は、ハワイで覚えたポテトチップスのレシピや製造のノウハウをもとにポテトチップスの会社を設立しました。
会社の名前は【アメリカン・ポテトチップス】。
販売していたポテトチップスのパッケージも、ハワイで過ごした濱田氏らしいフラダンスガールのイラストです。
「見たことある!」という人も多いかもしれませんね。
このパッケージは販売当初からほぼ変わっていないそうです^^
会社名からも分かる通り、濱田氏の製造したポテトチップスは、当初日本にいるアメリカ軍に向けて販売しているものでした。
というのも、当時の日本人にとっては「何がおいしいのか分からない遠い国の食べ物」というイメージがポテトチップスにはあったからです。
そこで濱田氏はアメリカ人の友人とともにビアホールを回りポテトチップスを営業。
徐々に口コミでポテトチップスのおいしさが日本人にも広まっていったのです。
ビアホールを回っていたことからも、ポテトチップスはおやつというよりおつまみとして認識されていたことが分かりますね。
本格的にポテトチップスを量産化したのは湖池屋
\#150年後の国宝展 出展企業紹介/
— 【公式】150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物 (@150ourtreasure) October 18, 2022
【株式会社湖池屋】
ポテトチップス のり塩
詳細はHPをチェック▼https://t.co/UmhRJhmlcm#150年後の国宝展 #トーハク pic.twitter.com/gACNE5oIeN
おつまみとして認識されていたポテトチップスは、ある人物との出会いをきっかけに急速に広まります。
その人物とは【湖池屋】の創業者である小池和夫氏。
小池氏は仕事仲間と訪れた飲み屋でポテトチップスと出会います。
「こんなおいしいものがあったのか」と感動した小池氏は、自社でもポテトチップスの製造をスタートさせました。
もしかしたら、このとき飲み屋で小池氏が食べたポテトチップスはフラ印のポテトチップスだったかも…。
確認の仕様がありませんが、そんな風に考えると繋がりを感じておもしろいですよね^^
小池氏が試行錯誤して初めて作ったポテトチップスはなんとのり塩味。
塩味が主流の中、なぜのり塩にしたかというと、「日本で作るポテトチップスだから日本人になじみのある味に」という思いから。
こうして1962年に初めて【湖池屋ポテトチップスのり塩味】が誕生。
1967年には日本で初めてポテトチップスの量産化に成功しました。
ちなみに、ポテトチップスメーカー大手であるカルビーが初めてポテトチップスを販売したのは1975年。
実はフラ印よりも湖池屋よりも後というのはちょっと意外ですよね。
ポテトチップスの発祥まとめ
- ポテトチップスの発祥は1853年のアメリカ
- 「フライドポテトが厚すぎる」というお客さんのクレームに応えていくうち、薄くカットしたものができたのが始まり
- 日本で初めてポテトチップスを販売したのは、フラ印
私たちに最も馴染みがあるであろうポテトチップス。
作ろうと思ったのではなく、お客さんのクレーム対応から生まれたというのは驚きです。
今ではいろいろな種類が販売されているポテトチップス。
たまには原点に帰って、フラ印のポテトチップスを食べようと思います^^♪